■出産後に抜け毛が酷い、なんでこんなに髪の毛が抜ける?

 

女性にとって妊娠・出産は人生において最も大きな出来事の
一つと言えます。

 

 

母としての喜びが溢れる幸せな時期であると同時に身体に思わぬ
変調が現れる時期でもあるのです。

 

 

その一つとして挙げられるのが産後の抜け毛です。

 

 

シャンプーやブラッシングをした時や朝起きた時に枕に付いている
抜け毛の多さに驚く人も多いと思います。

 

 

中には抜け毛でお風呂の排水口が詰まりそうになったり、部屋の
掃除をするとうんざりするほどの抜け毛が落ちているなんて人も
います。

 

 

よく「髪は女の命」と言われるように女性は髪の毛に関しては敏感で
あり、また元来男性と比べると薄毛になりにくいこともあって産後の
抜け毛について他人に相談しづらいということがあるようです。

 

 

しかし「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」と呼ばれており、深刻度の
違いはあっても出産を経験した女性の大半(あるデータでは
経産婦の7割)が産後の抜け毛に悩まされています。

 

 

出産後3ヶ月頃から気になる人が多くなるようで、産後の抜け毛の
主な原因は女性ホルモンの急激な増加と減少だと言われています。

 

 

妊娠をするとエストロゲンとプロゲステロンという2種類の
女性ホルモンが大量に分泌され、それによって母胎が守られて
安全に出産を迎えることが出来ます。

 

 

しかし出産が終わる正常時に戻ろうとしてこれらの女性ホルモンは
急激に減少していき、場合によっては通常時を下回るほどの
ホルモン量にまで減ってしまいます。

 

 

実はエストロゲンには毛髪の成長を促す働きがあり、プロゲステロン
には毛髪を維持する働きがあって、これらが減少することによって
抜け毛が起こりやすくなるのです。

 

 

逆に言えば妊娠中にはほとんど髪の毛が抜けることは無く、
妊娠中に抜けるはずであった髪の毛が産後にまとまって抜けている
とも考えられます。

 

 

また妊娠中に体毛が濃くなるというのもこの女性ホルモンの働きに
よるものです。

 

 

■女性ホルモンだけが原因ではない!?

 

出産後にホルモンバランスが崩れるのは生理現象であり、誰にでも
起こることであって避けることは出来ません。

 

 

むしろ出産後の生活習慣によってホルモンバランスの崩れは
助長され、ひいては抜け毛を助長しているのです。

 

 

出産後は赤ちゃん中心の生活となって生活のリズムが大きく
変わってしまいます。

 

 

数時間おきの授乳や夜泣きにより睡眠不足となり、また数ヶ月の
間は外出もままならず、初産の場合には育児への不安も重なって
心身に大きなストレスを受けることとなります。

 

 

結果、脳がストレスへの対処を優先することで女性ホルモンの
分泌量が増加せず、毛髪の成長が遅れてしまうことになります。

 

 

さらに妊娠中に増えた体重を落とすために過剰なダイエットする
ことも抜け毛の原因となることがあります。

 

 

ダイエットすることによって脳に十分な栄養が行き渡らなくなり、
女性ホルモンだけでなく全てのホルモン分泌が滞ってしまいます。

 

 

身体を動かしてのダイエットならともかく、食事制限は身体に
悪影響しか及ぼさず、授乳に支障が及ぶことも考えられるので
急激に体重を落とすことは控えましょう。

 

 

また出産によって骨盤にゆがみが生じることがあります。

 

 

骨盤のゆがみにより子宮の血流が悪くなって女性ホルモンの
生成が滞ってしまうこともあるようです。(通常の半分程度しか
生成されないというデータもあります。)

 

 

女性ホルモンには毛髪の育成以外にも、悪玉コレステロールの
分解や排泄、肌や頭皮の老化を防ぐといった働きもあり、
女性ホルモンの減少は女性にとって歓迎すべきものではありません。

 

 

■対策は?

 

出産後の女性ホルモンの減少は生理現象であり、それに伴う
抜け毛は女性ホルモンの正常化とともに減っていくのでそれほど
心配する必要はありません。

 

 

しかし「いつかは治る」と思っていても髪の毛が抜けるというのは
あまり気持ちの良いものではないので、簡単な対応策を紹介します。

 

 

生活習慣については、赤ちゃん中心の生活を変えることは
出来ません。

 

 

また赤ちゃんのことで手一杯で自分の食事がいい加減になって
しまうこともあると思います。

 

 

そんな時にはたんぱく質、特にイソフラボンを意識的に摂取する
ようにしましょう。

 

 

イソフラボンは髪の毛の成長を促すなど女性ホルモンに似た
働きをします。

 

 

大豆製品にはイソフラボンが豊富に含まれており、食事に納豆や
豆腐のみそ汁、豆乳などを取り入れることで効果的に摂取する
ことが出来ます。

 

 

また赤ちゃんが眠っている間、鏡に向かってブラッシングや
自分自身のお手入れをするなど、一日に10〜20分だけでも自分の
時間を持つようにすれば、精神的なストレスが軽減されるとともに
女性らしさを意識することで女性ホルモンの分泌に繋がることが
期待されます。

 

 

旦那さんと育児の苦労や不安を共有したり、最も身近な子育ての
先輩であるお母さんに相談することでも精神的なストレスは
軽減されます。

 

 

ストレスを軽減する方法は色々ありますが、ストレスを軽減する
だけでなく解消するのに一番の方法は、気の合うママ友と
旦那さんや姑さんの文句を言い合うことでしょうか。
■生え際から抜けていく髪の毛、目立たなくする髪型は?

 

出産後の抜け毛に生え際が薄くなってしまった場合は、一時的な
ものでいつかは治ると分かっていてもそのまま放ってはおけません。

 

 

何よりも髪の毛が薄いと実年齢よりも上に見え、自分自身は
出産後の幸せで一杯なのにも関わらず、周りの目には赤ちゃんを
産んだら急に老けたように写っているかもしれません。

 

 

帽子をかぶったりすることで対処することも可能ですが、生え際を
隠さなければならないだけに、いつも目深にかぶっておく必要が
あります。

 

 

またお呼ばれしたママ友のお家やママ友とランチに行ったお店で
帽子をかぶったままというのも失礼ですし、常識的に考えておかしい
ことです。

 

 

だからといって生え際が後退している男性のように髪の毛を
無理矢理前に降ろして隠すようにしても、隠していることが
あからさまであり、周りの人に気を遣わせることになってしまいます。

 

 

男性であれば薄毛を気にせず堂々としていると潔さを感じますが、
女性は薄毛を気にせず堂々とすることは簡単ではありません。

 

 

■自分がセットしやすい髪型に

 

では、生え際が薄くなった女性はどのような髪型にすることで上手に
隠すことが出来るのでしょうか。

 

 

まずはボリューム感を出すために思い切ってショートカットにして
みると良いかもしれません。

 

 

ロングヘアーだと髪の毛自身の重みで下へと下がってしまい、
ボリュームが出しづらいのです。

 

 

また産後は家事に育児にと忙しいため、ロングヘアーだと邪魔に
ならないようにポニーテールにするなど一つにまとめることが多いと
思いますが、一つにまとめることは生え際を目立たせることに
なります。

 

 

逆に頭頂部の薄毛が気になる場合には、ポニーテールにすることで
頭頂部を隠すことが出来ます。

 

 

通常髪の毛にボリュームを出すのにパーマをかけたりしますが、
薄毛で悩んでいる時期に頭皮に大きな負担となるパーマは
避けましょう。

 

 

ショートカットにすることによって髪の毛が軽くなり、下がらずに
広がりやすくなります。

 

 

またショートなら家事などの邪魔になることも少なく一つにまとめる
必要がないため、生え際を目立たせることがありません。

 

 

「長く伸ばした髪を切りたくない」や「私はショートカットが
似合わない」というような場合には前髪を作ると良いと思います。

 

 

単純に前髪を作ることで生え際の薄さを隠してしまうというわけです。

 

 

この時注意しなければいけないのは、薄く前髪を作ってしまうと
無理矢理隠していることがあからさまになってしまいます。

 

 

そこで上(頭頂部の辺り)の方から髪の毛ももってきて、おでこを
隠すような感じでしっかり厚めに前髪を作りましょう。

 

 

そうすることで生え際をごまかし、自然と薄毛を目立たなくすることが
出来ます。

 

 

産後しばらくはあまりの忙しさに自分のことには手が回らなくなって
しまいます。

 

 

薄毛が隠せてかつ短時間でセットがしやすい髪型にするのが
良いのではないでしょうか。

 

 

■プロに相談するのも一つの手だが・・・

 

薄毛を他の人に見られたくないということで、産後抜け毛の多い
時期に美容院に行くことをためらう人も多いと思います。

 

 

しかし育児の忙しさに加えて、薄毛の悩みまで一人で抱え込んで
しまうとより深刻な問題へと発展しかねません。

 

 

また美容師さんは髪のプロであり、お客さんから髪の毛に関する
ありとあらゆる相談を受け、解決しているのです。

 

 

現状でベストの髪型を教えてもらうだけでなく、シャンプーや
ヘアケアの仕方など薄毛改善の相談をしてみると良いかも
しれません。

 

 

また外出することでストレス発散になり、美容師さんなど普段
会わない人と話すことで気分転換することも出来るので、
行きつけの美容院があるならばその美容院へ、無ければこれを
機会に行きつけの美容院を見つけて出掛けることをオススメします。

 

 

とはいえ美容院に出掛けるためには解決しなければならない大きな
問題があります。

 

 

そう赤ちゃんのことです。

 

 

赤ちゃんを一人で家に置いておくわけにはいきませんし、美容院に
連れて行くことも出来ません。

 

 

そこで必要となるのは、家族とくに旦那さんやご両親の協力です。

 

 

心配で旦那さんに赤ちゃんの世話を任せられないということも
あるかもしれませんが、たまには父と子の二人だけの時間を作って
スキンシップを取ってもらいましょう。

 

 

また孫は無条件に可愛い(本当に目に入れても痛くないのです)
ものであり、案外お父さん(赤ちゃんから見ればお爺ちゃん)の方が
喜んで引き受けてくれるかもしれません。

 

 

24時間赤ちゃんのことを第一に考えて生活しているこの時期は
どうしても息が詰まります。

 

 

息抜きのためにも1〜2ヶ月に一度、ほんの2〜3時間だけ自分の
ために時間を使うというわがままとは言えないわがままを
旦那さんに聞いてもらってもいいのではないでしょうか。
■おでこを隠す、地肌を見えなくする、分け目を隠す髪型は?
ウィッグは?

 

出産後、薄毛になる箇所には個人差があり、おでこの生え際が
薄くなる人もいれば、頭頂部や分け目が薄くなる人もいます。

 

 

おでこの生え際に関しては、上(頭頂部辺り)から髪の毛を
降ろしてきて厚めに前髪を作ることで目立たなくすることが出来ます。

 

 

では頭頂部や分け目の薄毛が気になる場合にはどのような髪型を
すれば目立たなくすることが出来るのでしょうか。

 

 

髪の毛が乾きやすく、短時間でのスタイリングが可能で、授乳時に
髪の毛を気にしなくて良いという点でショートカットはオススメです。

 

 

逆に薄くなった部分に合わせて全体を短くマニッシュショートに
することで、薄毛を隠すことなく目立たなくすることが出来ます。

 

 

また前髪を眉上で切るなどアレンジを加えることで、流行に合わせた
オシャレを楽しむことも可能です。

 

 

ナチュラルショートであれば、美容院でトップに高さのでるカットに
してもらい分け目をふんわりすることで、分け目の薄毛を隠せます。

 

 

また顔周りがすっきりして健康的にも見え、大人の女性ならではの
可愛さを表現することも出来ます。

 

 

「ショートはちょっと・・・」というような場合は、簡単にアレンジする
ことが出来るボブスタイルが良いのではないでしょうか。

 

 

前髪を後ろにかき分けることでトップが高さをだして分け目を
目立たなくして、また前髪がパカッと割れてしまうこともありません。

 

 

サイドの髪の毛を後ろで一つにまとめ、トップを引き上げて
ふんわりさせるといったアレンジも可能です。

 

 

■ミディアムやロングでも
産後の薄毛が気になるからといって、必ずしもショートカットに
しなければいけないわけではありません。

 

 

実用的な面を考えるとショートの方が良いのかもしれませんが、
自分自身がスタイリングを面倒だと思わないのであれば、
ミディアムヘアやロングヘアーの方がアレンジは色々出来ます。

 

 

前髪を作ることで前頭部の生え際がカバーでき、カールをかければ
簡単にボリュームを出せる上にスタイリングも簡単になります。

 

 

ミディアムヘアであれば思い切ってアップにして、いわゆる
お団子ヘアにするのも良いかもしれません。

 

 

この時に注意するのは、きつくまとめてしまうのではなくふんわり
させることで可愛くまとめることが出来ます。

 

 

ロングヘアーの場合、一つにまとめてポニーテールにしている人も
多いと思いますが、少しアレンジを加えるだけで印象がガラッと
変わります。

 

 

ポニーテールの結び目よりも根本側を2つに分けて、その分け目に
ポニーテールの毛先を通せば出来上がりです。

 

 

こうすればトップにボリューム感を出しやすく、薄毛を隠しつつも
オシャレなスタイリングになります。

 

 

またスカーフを上手に活用すれば、オシャレな上にスカーフで
髪の毛の薄い部分を簡単に隠せるというメリットもあります。

 

 

髪の毛の長さに関係なく注意しておきたいのは、ずっと同じ髪型を
しているといつも同じ部分の髪の毛が引っ張られることになり、
薄毛が酷くなってしまうことがあるということです。

 

 

さらに薄くなった部分に紫外線が当たり日焼けすることで薄毛が
進行することにもなります。

 

 

育児に家事と目の回るような生活だとは思いますが、毎日髪型に
少しアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。

 

 

「悠長に鏡を見ている時間なんて・・・」という場合には、分け目を
変えるだけでも効果がありますよ。

 

 

■年配者だけのものではないウィッグ
髪型だけで薄毛をカバー出来るのであれば良いのですが、
どのような髪型にしてもボリュームが出ないということもあるかも
しれません。

 

 

産後でなければ薬やサプリメントを使ってホルモンバランスを
調整して薄毛を改善することは可能ですが、赤ちゃんへの影響を
考えるとそれらを使うことも躊躇われます。

 

 

そんな場合はウィッグを使うという方法があります。

 

 

女性用ウィッグというとTVCMなどで年配の方が使うものという
印象があったり、浮いてしまって逆に目立つや質感が明らかに
人毛じゃない、自毛とカラーが合わないというようにあまり良い
イメージがないかもしれません。

 

 

それは一昔前の話であり、実際はカラーバリエーションは豊富で
グラデーションなども可能であり、見た目ではウィッグとは全く
わかりません。

 

 

触り心地も人毛と遜色なく、耐熱仕様となっているものはコテや
アイロンを使うことも出来ます。

 

 

某女性アイドルグループのメンバーがスキャンダルによって
丸坊主となり、TVなどに出演する際にウィッグを付けていましたが、
ほとんど違和感はありませんでした。(ウィッグを付けていると
分かった上で見ていたので違和感を感じた人はいたかも
しれませんが・・・)

 

 

頭全体を覆うフルウィッグから前頭部や頭頂部など気になる
部分だけに付けるウィッグまで様々なものがあり、薄毛の状態に
合わせて選ぶことが出来ます。

 

 

価格的はフルウィッグでも5,000円程度からとお手軽であり、
最近はオシャレアイテムとしても使われているウィッグでオシャレに
薄毛をカバーしてみてはいかがでしょうか。
■女性ホルモンの減少が抜け毛の原因。1年たっても抜け毛が
減らない人がいるのはなぜ?

 

産後の抜け毛は一般的に「産後脱毛症」や「分娩後脱毛症」と
呼ばれ、その言葉通り出産を機に発症します。

 

 

このため中には出産したことによる身体的な衰えを心配する人も
いるようですが、体内のホルモンバランスの変化が主な原因であり、
年齢に関係なく出産による身体の衰えが原因ではありません。

 

 

個人差はありますが、多くの場合は産後2〜3ヶ月の間に抜け毛が
多くなり、それを過ぎると徐々に抜け毛が減って毛量も増え始め、
産後半年〜1年で出産前の状態に戻ると言われています。

 

 

■ホルモンバランスの変化

 

では妊娠・出産の前後でホルモンバランスはどのように体内で
変化しているのでしょうか。

 

 

まず女性ホルモンには主に「エストロゲン」と「プロゲステロン」の
2種類があり、脳の視床下部の働きによって卵巣から分泌されて
います。

 

 

「エストロゲン」は卵胞ホルモンとも呼ばれ、子宮に作用して卵胞
(簡単に言うとここで卵子が形成される)を育てるとともに妊娠に
備えて内膜を厚くします。

 

 

また乳房や膣、子宮などの発達を促し、丸みのある体型を形成する
働きもあります。

 

 

さらに肌のコラーゲンの増加や抗酸化作用、髪のハリ・ツヤなどにも
影響します。

 

 

「プロゲステロン」は黄体ホルモンとも呼ばれ、通常は子宮内を
妊娠しやすい状態に整え、妊娠時には母胎と胎児を守り妊娠を
継続させる働きをします。

 

 

また食欲を増進させるほか、水分を体内に保持しようとする働きが
あるためむくみの原因ともなり、さらには精神的な不安定さまでも
引き起こすことがあります。

 

 

「エストロゲン」の分泌は月経前から増え続けて排卵時に最大となり、
その後減少していきます。

 

 

逆に「プロゲステロン」は排卵後から1週間ほど増え続けて、その後
急激に減少します。

 

 

これらの分泌量の増減や多寡の入れ替わりが周期的に行われる
ことで身体の健康状態が保たれています。

 

 

妊娠するとプロゲステロンが大量に分泌されるようになり、さらに
胎盤の成長に伴ってエストロゲンも分泌量を増やすために
ホルモンバランスが崩れてしまうのです。

 

 

出産後には女性ホルモンは過剰となるために分泌量が抑制され、
体内の女性ホルモンは減少していくことになり、これが産後
抜け毛の原因となっています。

 

 

「エストロゲン」には先に書いた働きのほかに毛髪の育成を促す
働きがあり、「プロゲステロン」には毛髪を抜けにくくする働きが
あるのです。

 

 

髪の毛だけでなく他の体毛にもその影響はあるので、妊娠中には
体毛が濃くなったと感じることもあります。

 

 

毛髪には「生えて抜けてまた生える」というサイクルがあり、
妊娠中に増加した女性ホルモンの働きによって毛髪の成長は
促進され、抜けるサイクルに入っている毛髪も抜けにくくなっていると
いうことです。

 

 

本来抜けるサイクルに入っていたにも関わらず女性ホルモンの
増加によって抜けなかった毛髪が、出産後の女性ホルモンの減少に
伴って抜けることになります。

 

 

また毛髪のサイクルで抜けてからまた生えるまで2〜3ヶ月の
休止期間があり、薄毛の状態がしばらく続くことが不安を助長して
いると思われます。

 

 

■放っておいても回復しますが・・・

 

出産後半年〜1年経つと、体内の女性ホルモンの分泌量は元に
戻ってバランスを保った状態になり、毛髪のサイクルも正常に
戻るので、特に手立てを施さなくても薄毛は改善される場合が
ほとんどです。

 

 

稀に出産後1年を越えても薄毛改善されない場合がありますが、
特に初産の場合は育児・家事に忙殺されることによるストレスや
母乳を与えることで自分自身の栄養が不足していることも
原因となっている可能性があります。

 

 

また抜け毛が改善されないこと自体がストレスの原因となることも
あります。

 

 

食事面では食事制限によるダイエットは避けて十分な栄養を摂取し、
特に鉄分や亜鉛、タンパク質などを取るように心掛けましょう。

 

 

大豆製品に含まれるイソフラボンは体内で女性ホルモンに似た
働きをしてくれるので特にオススメです。

 

 

さらに頭皮を清潔にしておくことも大事で、洗髪の際には髪の毛だけ
でなく頭皮もキレイに洗っておきましょう。

 

 

そして洗髪後、濡れたままにしておくと菌が繁殖しやすくなって
しまうので、ドライヤーなどで忘れずに乾かすことも重要です。

 

 

ただし、1年以上薄毛が改善しない場合や1年未満であっても
抜け毛があまりにも酷い場合、また円形脱毛症を併発している
場合は、ホルモンバランスの乱れだけでなく「びまん性脱毛症」など
他の症状を発症している可能性があるので、皮膚科で受診する
ことをお勧めします。

 

 

産後の薄毛を必要以上に気に病む必要はありませんが、気になる
場合は何科で良いのでお医者さんに相談してください。

 

■いつまで続く?いつ止まる?産後の抜け毛

 

無事に出産を終えて可愛い我が子と待望の対面も束の間、胸の
張りによる痛みや寝不足さらに腱鞘炎、腰痛とママには次々と
試練が訪れます。

 

 

そして身体の痛みも治まり、育児も少し落ち着いてきたところで
産後の抜け毛が襲ってくるのです。

 

 

ある日、お風呂の排水口が詰まるほど大量の抜け毛があることに
気付き、それからはシャンプーをしたりドライヤーで乾かすたびに
大量に髪の毛が抜けていきます。

 

 

それからは毎日落ちている髪の毛を辿って部屋中を掃除して回る
ことになってしまいます。

 

 

昼は部屋に落ちている髪の毛を、夜はお風呂場や洗面台の
排水口の髪の毛を、と一日中抜け毛が気になってしまうそうです。

 

 

実際にその抜け毛の量は驚くほど(人によってはカツラが作れる
ほど)で、「このまま近いうちにハゲてしまう」と悩む人も多いと
思います。

 

 

これだけ産後に次から次へと身体に影響が表れるということは、
妊娠・出産というものがいかに身体的・精神的に負担の大きい
ものであるかということが分かります。

 

 

■始まる時期は大体2〜3ヶ月後

 

産後、女性ホルモンのバランスが崩れることにより起こる抜け毛
ですが、始まる時期や期間には個人差があるようです。

 

 

一般的には産後2〜3ヶ月頃から始まることが多いみたいですが、
4ヶ月ぐらい経った頃から始まった人もいたり、中には産後の
抜け毛がほとんど無い人もいます。

 

 

産後に髪の毛が抜けるのは生理現象であり、意図的に避けることは
できませんが、二人目以降の出産になると初産の時よりも抜け毛が
少ないと感じる人は多いようです。

 

 

また赤ちゃんに母乳をあげている場合、栄養分が母乳に取られて
しまうために抜け毛が酷くなるという傾向もあります。(決して
母乳をあげることを否定しているわけではありません。)

 

 

これらのことから、出産・育児の身体的負担に加えて育児などに
対する精神的なストレスも抜け毛に大きく関係しているようです。

 

 

実際二人目以降抜け毛が少なく感じられることが多いということは、
新生児や乳児の扱いに慣れて初産の時よりもストレスを感じる
ことが少なく、また育児の要領が分かっていることから時間的余裕を
作ることが出来て、自分のケアをすることでさらにストレスが
軽減されていることの表れではないでしょうか。

 

 

■治まる時期は個人差が大きい

 

抜け毛が始まる時期も個人差がありますが、大体産後2〜3ヶ月頃
で遅くとも4ヶ月頃とそれほど大きな差はありません。

 

 

治まる時期については個人差が大きく、抜け毛の時期は1ヶ月ほど
で治まったという人もいれば、半年ぐらいピークが続いたという人も
います。

 

 

これほど個人差がある原因としては、産後に受けるストレスの
影響の大小が一番にあげられます。

 

 

それ以外にも、産後の身体の回復具合と抜け毛が治まるまでの
期間には関係があるようで、分娩室に入ってから出産まで何時間も
かかるような難産であったり、帝王切開などの場合は抜け毛が
治まるのが遅くなることが多いようです。

 

 

産後、脳は母体の生命維持を第一として働くため、難産や帝王切開
により受けた大きな負担を回復させるのに手一杯で、毛髪の育成
などに手が回るまでは時間を要してしまうと言ったところでしょうか。

 

 

さらに難産や帝王切開の場合は白髪が増えるということもある
ようです。

 

 

また毛根は加齢とともに弱っていくということから、高齢出産の
場合にも抜け毛の期間が長くなるということがあります。

 

 

この点から考えると、二人目以降の出産であっても逆に抜け毛が
増える可能性はあります。

 

 

とはいえ難産や帝王切開、高齢出産の場合は抜け毛の期間が
長引くだけであって治らないわけではありません。

 

 

早い場合には産後半年ほどで抜け毛が治まり回復していきますが、
通常は10ヶ月から1年ほどで、遅い場合でも1年半ほどで回復する
ことが大半だそうです。

 

 

即ち、赤ちゃんの初めての誕生日から歩き始める頃ぐらいには
回復すると思って差し支えないようです。

 

 

■対策はしておきましょう

 

産後の抜け毛は病気ではないので放っておいても時間とともに
回復します。

 

 

しかし男性であれば多少薄毛でも開き直ることも出来ますが、
若い女性はそうはいきません。

 

 

そこで抜け毛が治まるまでの間はしっかりと対策をとって
おきましょう。

 

 

食事制限によるダイエットをせずに食事でしっかり栄養を取るのは
もちろんのこと、外出する際は特に紫外線による頭皮への刺激を
出来るだけ和らげるように、髪型で薄くなった部分をカバーしたり
帽子をかぶったりしましょう。

 

 

抜け毛対策用のシャンプーや産後専用の育毛剤を使用もオススメ
します。

 

 

またシャンプーの時にガシガシと強く擦ったりせず、優しくマッサージ
するように洗うだけでも抜け毛への効果が期待出来ます。

 

■授乳中でも使える女性用育毛剤や育毛シャンプーはある?

 

産後の抜け毛は生理現象のようなものであり、放っておいても
1年ほどで回復することがほとんどです。

 

 

しかし場合によっては産後の抜け毛が別の頭髪トラブルを引き
起こすことがあり、「放っておいても治る」という意識が対策を
遅らせてしまい本格的な薄毛へと進行してしまうこともあります。

 

 

そうならないためにも、抜け毛が気になり始めた頃から授乳中でも
安全な育毛剤や育毛シャンプーを使って早めの対策をして
おきましょう。

 

 

薄毛を必要以上に気にする必要はありませんが、対策をしておけば
別のトラブルを引き起こす可能性は低くなりますし、薄毛からの
回復も早くなり、二人目以降の出産の際にも大いに役立つことに
なります。

 

 

■対策を取らないと・・・

 

産後の抜け毛対策を取らなかったために引き起こされる可能性が
あるトラブルとしては、「円形脱毛症」が挙げられます。

 

 

抜け毛が一箇所に集中し、結果文字通りに丸いハゲが出来て
しまいます。

 

 

産後の抜け毛は通常、一箇所に集中せずに頭全体まんべんなく
抜けていくので、全体が薄くなることはあっても部分的に完全に
髪の毛が無くなってしまうことはありません。

 

 

円形脱毛症は主に重度のストレスと免疫力の低下が原因で
発症します。

 

 

出産後の授乳や寝不足による体力の低下に育児によるストレスが
加わることで、産後の抜け毛が円形脱毛症へと発展することが
あります。

 

 

それから、特に高齢出産の場合に起こりやすい「びまん性脱毛症」と
いうものがあります。

 

 

これは女性特有の薄毛の症状で、全体的に薄くなる上に髪の毛
自体も細くなってボリュームも無くなるなど産後の抜け毛の症状と
よく似ているので見落としがちになってしまいます。

 

 

ストレスに加えて加齢が原因で引き起こされることもあり、加えて
高齢出産では産後の抜け毛が解消されるまでの期間が長くなること
から、この「びまん性脱毛症」を発症していることに気付かない
場合が多いようです。

 

 

■育毛剤を選ぶ際のポイント

 

産後の薄毛対策としては、ストレスの解消や栄養バランスの取れた
食事などになりますが、育毛剤を使うという方法もあります。

 

 

普段のヘアケアに育毛剤を取り入れるだけで、何かと忙しい育児の
合間でもお手軽に出来ますし、何より育毛剤を使うことで「対策を
している」という意識から薄毛によるストレスが少しではあるものの
軽減されます。

 

 

しかし女性にとって育毛剤と言えば、お父さんが薄くなった頭に
振りかけている効果があるのか無いのか分からないもの、という
ような印象しかないかもしれません。

 

 

そこで女性が育毛剤を選ぶ際のポイントをいくつか挙げてみましょう。

 

 

まず大前提として男性用の育毛剤は絶対に使用してはいけません。

 

 

産後の女性と男性では薄毛になる原因が全然違う上に、男性用
育毛剤は女性には刺激が強すぎます。

 

 

よって育毛剤の効果が得られないばかりか、逆に頭皮に悪影響を
与えてしまうことになるので気を付けましょう。

 

 

授乳中云々に関係なく、女性用育毛剤を選ぶ際には天然由来
成分で刺激の少ないものを選んでください。

 

 

ミネラル成分が髪の毛と頭皮を守ってくれる、海藻エキスから出来た
ものや植物の保湿性を取り入れた桐葉や桑白皮などのエキスから
出来ているものがあります。

 

 

授乳中であるということを考えると、天然由来成分に加えて
無添加であることも重要です。

 

 

授乳中に使うと母乳に影響が出るかもしれないということで育毛剤を
使うことを躊躇する人も多いと思いますが、無添加のものであれば
香料や着色料が一切使われていないので、母乳に影響が出る
ことはなく、妊娠中であったとしても安心して使うことが出来ます。

 

 

さらに使ってみて肌に合わなかった場合には返品して代金を返して
もらえる返金保証付きのものもあり、せっかく奮発して買ったのに
肌に合わなかったという場合でも安心です。

 

 

■シャンプー選びのポイント

 

お風呂でシャンプーをする度に大量の抜け毛が排水口に・・・という
光景はあまり見たくないかもしれませんが、薄毛を改善する
ためには髪の毛と頭皮を清潔にしておかなければいけません。

 

 

使うシャンプーは育毛剤と同様に頭皮に刺激の無いものを
選ばなくてはいけません。

 

 

赤ちゃんが出来るまでは香りや洗い上がりなどでシャンプーを
選んで成分は気にしていなかったかもしれませんが、産後は成分を
確認した上でシャンプーを選ぶようにしましょう。

 

 

特に石油系合成界面活性剤が使われているものは、洗浄力が
強くて汚れは落ちやすいものの頭皮への刺激が強すぎる場合が
あります。

 

 

またシリコンが入っている場合は、頭皮や毛穴がコーティングされる
ことによってダメージを受けてしまうことがあります。

 

 

そこでシリコンが入っていないノンシリコンシャンプーや使われて
いるタンパク質が頭皮と同じであるアミノ酸のシャンプーを使うのが
良いと思われます。

 

 

アミノ酸のシャンプーには界面活性剤が使用されていますが、
天然由来の成分であり髪の毛や頭皮への影響はほとんどなく、
さらに頭皮へのタンパク質の補充だけでなく育毛促進の効果も
あります。

 

 

またノンシリコンシャンプーやアミノ酸のシャンプーで無添加の
ものであれば赤ちゃんに使っても問題ありません。

 

 

ただし洗浄力が強くなくて泡立ちにくいものが多く、使い始めには
髪の毛がきしむこともあります。